日本語の表現力を磨きたい! -[読書ノート]日本語教室 by 井上ひさし

2013 04 25 23 39 26

日本語力を磨いて綺麗な文章を書きたい、と思いこの本を手にとってみた。日本を代表する劇作家の日本語へのこだわりというのは、どのようなものなのだろうか?

日本語の表現力を磨きたい! -[読書ノート]日本語教室 by 井上ひさし

ブログを書くということは、文章を他人にさらすということ。

文章をさらすということは、心の有り様を記すこと。

心の有り様を記すなら、できるだけ綺麗な日本を書きたい。

形容詞や副詞がてんこ盛りの華美な文章ではなく

ムダがなく、そして万人にわかりやすい文章。

特別な訓練をした人や、言葉や文章を仕事にしている人でなければ、

ほとんどの場合は文章は、良くいえば感性、悪くいえば思いつき書いているだろう。

書き言葉は読み手にも時間があり、分からなければ読み返すことができるが

話し言葉は一瞬で聞き手に理解されないといけない。

その話し言葉で文章を書くことを仕事にしている劇作家の日本語へのこだわりとは、どのようなものなのだろうか?

本書は井上ひさしさんが、母校の上智大学で行われた4回に渡る講義をまとめたものであり、「日本語とはどういう言語か」につて書かれている。

本書を読んで僕の印象に残ったところを紹介したい。

外来語は物事を単純化してしまう

例えば「リフォーム」という言葉について下記のように書かれている。

日本語では、再生とか、改良とか、仕立て直しとか、改築、増築、改装と、たくさん言葉があって、それぞれ微妙に違います。その違いを全部無視してリフォームにしてしまう。一見便利なようですが、今まで言い分けてきた日本人の脳の動き、正確さというものを、リフォームの一言で、非常に単純化してしまうのです。p.29

このブログでも、たまに「メソッド」なんて言葉を使うけど、日本語だと「方法」「一手」「仕方」「仕様」「手立て」「方式」「やり方」「仕口」「やり口」なんかに言い分けることができる。

ほとんどの場合、「メソッド」=「方法」で使っているのだが、場面によっては他に言葉に使い分けることもできるかもしれない。

これからは安易に外来語を使うのを控えよう!

芝居はやまとことばで

台詞はやまとことばでないとだめなんです。漢語では、お客さんの理解が一瞬遅れます。演劇の場合、時間はとまることなくずーっと進行していきますから、お客さんがちょっとでも考えこむと、その考えこんだあいだだけ、続く台詞が聞こえなくなります。そうすると観客の意識に、ぶつぶつぶうぶつ穴があいてくるわけですね。 p.96

 漢語というのはいわゆる漢字の熟語で、食事(食べる)、睡眠(寝る)、起床(起きる)、勉強(学ぶ)などのことだ。( )は対応するやまとことば。

井上ひさしさんによると、やまとことばと比べて、漢語は0.01秒ぐらい理解が遅れるそうだ。外来語の場合は、理解がもっと遅れるらしい。

だから漢語が多い芝居は面白くないと断言している。

「メソッド」の場合は、「方法」ではなく「やり方」と書いた方がもしかすると頭にすっと入るのかもしれない。

そういったことの積み重ねが、読みやすい文章を書くことにつながるのかもしれない。

日本語は音節が少ない

日本語の音節は114〜116個、英語は3万とか4万、北京語は400ぐらいと言われている。

音節が少ないと同音異義語が多くなり、駄洒落文化が発展する。

つまり駄洒落は日本語特有の文化なのである。

だから親父ギャグも暖かい目で見てほしい。

そういえば、少し前に流行った「なぞかけ」も駄洒落の一種だね。

音の数は115しかないのに、日本人は世界で一番短い詩を持っています。五七五の俳句、五七五七七の短歌です。たった十七字、三十一字で相当大きなことを表現することもできるし、人の心の細かい襞も表現しています。p.155

こういったことを意識すれば、ムダに長い文章は恥ずかしくなってくる。

できるだけ無駄をのぞいたシンプルな文章を目指したい。

おわりに

無意識に外来語を使わない、

漢語ではなくで、きるだけやまとことばを使う、

贅肉がないシンプルな文章を心がける。

これで少しは綺麗でわかりやすい文章が書けるようになれればいいのにな。

by isopiii

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