「虚構の劇団/エゴ・サーチ」を観た!

大阪HEP HALLで鴻上尚史さん作・演出の「虚構の劇団/エゴ・サーチ」を観た。
座席数200ほどの小さな劇場だったので、役者さんの熱気がダイレクトに伝わる素晴らしい舞台だった! 

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みなさん、こんにちは!
いそっぴです。

作家志望の青年が、同姓同名で生年月日も卒業した大学も同じという、見覚えのないもう一人の自分が書いたブログを知るところから、この物語は始まる。

この導入部分から、SF仕立てのパラレルワールド的な話かと思ったら、まったく違って正真正銘の恋愛物語だった。

しかもエンディングで幽霊の美保が、恋人の健治に「さよなら」を告げるシーンでは、感情移入して涙腺が潤むという不覚の自体が発生!

笑いあり、涙あり、考えさせられることもある、テンポのいい素晴らしい舞台だった。

虚構の劇団 | 虚構の劇団って何?

いくつもの小さな物語が同時進行して、エンディングでそれぞれの物語が収まるべきとことに収まって、ひとつの大きな物語になるという、鴻上ワールドは期待を裏切らなかった。

  • 作家志望の青年と、駆け出しの美人編集者
  • 死んだことを知らない女幽霊と、ガジュマルの木の精「キジムナー
  • 女たらしの偽カメラマンと、沖縄出身の元気な女の子
  • ウェブマーケティング会社の社長と、個人情報の流出に怯える女子社員
  • ビッグになることを夢見るバンド「骨無しチキン」

の3つの物語が同時進行しつつ交錯する。

一つひとつの台詞は大切だが、それにとらわれ過ぎると物語全体の流れを見失う。

場面がどんどん切り替わるので、舞台に集中していないと置いてきぼりを食らってしまう。

そんな観客にも緊張感が必要な演出。

かと云って、小難しい話かというとぜんぜんそんなことはなくて、ボケ・ノリ突っ込み・自虐ネタが次から次へと繰り出されて笑いも満載の2時間だ。

 

僕は最前列の一番端という、いいのか悪いのかよくわからない席で観たのだが(2時間に渡ってずっと左を見ていたので、終わった時には首がギシギシした)、舞台に近いだけあって迫力満点だった。

芝居の途中で、美保役の小野川晶さんが目の前に来てくてビックリ!

でも小心者の僕は緊張して目をそらせ気味に見てしまった。。。
(小野川さん、ちゃんと見なくてごめんない!)

 

物語のベースには、主人公の健治を中心とした三角関係(男2人、女1人)があるのだが、クライマックスであまりに切ない事実が明らかにされる。

観客と語り部のキジムナーは事実を知るのだが、健治には伝わらない。

それがいっそうの切なさを増す。

クライマックスの、現実とフラッシュバックを交互に織り交ぜる演出では、ブラッシュバックの度に物語の前半に撒かれた謎が明らかになり、観客の興奮は一気に高まる。

そこにお笑い担当の「骨無しチキン」が乱入。

悲しく切ないシーンだが、笑いを添えてジメジメしないのがいい。

 「骨無しチキン」の次回作での活躍を期待したい。

観劇後には  「骨無しチキン」が歌う『泣かないで』のDVDを買ってしまった。
(大杉さほりさん、歌が上手いですね!)

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第三舞台の頃から恒例の、鴻上さんの「ごあいさつ」は相変わらず大学ノートの手書きのコピー。

Facebookにアップしたら「1,000いいね!」はあっという間につきそうな、恋愛論は覚えておいて飲み会ネタで使えば女子の人気が急上昇するかも。

交際を申し込んだ人から、断りのメールをもらったのに、「そのメールをもらったことに心が震える」という話には泣けてくる。

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芝居が始まる前の待ち時間に読んだ「はじめに」から、舞台が終わった後に役者さん総出でお見送りしてくれる最後まで、200パーセント楽しい舞台だった。

次の公演が待ち遠しい! 

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