『「Chikirinの日記」の育て方』はブログ運営者の必読本だ!

ちきりんファンだけに読ませておくのはもったいない! この本はブログ運営者こそが読むべき本である。

2013 11 17 23 02 40

「Chikirinの日記」は月間200万PVを誇る、国内最大級の個人ブログである。

この本には、そのブログの立ち上げから、今日までの9年間の運営の舞台裏が書かれている。「舞台裏」というとファン向けの本のように思われるが、決してそんなことはなく、ブログ運営者にこそオススメしたい本である。

なぜ「Chikirinの日記」はここまで大きくなったのだろうか?

その理由を一言でまとめると、それは「大いなる偶然の産物」だったということになる。

子供の頃から日記の習慣があり文章を書くスキルが備わっていたこと、「はてなブックマーク」と親和性がいい「はてなブログ」を選んだこと、記事のストックが増えてきた頃にTwitterが始まり広く拡散されたこと、Facebookが始まる頃には信用力があるブロガーになっていたので実名SNSで安心して「いいね!」してもらえたこと、などソーシャルメディアの波に乗って「Chikirinの日記」は成長してきたのである。

ちきりんが書いているように、この本は人気ブログを作るためのノウハウ本ではない。なぜなら、「Chikirinの日記」の成長のエンジンとなったソーシャルメディアの広がりは、もう起こってしまったことで、二度と再現することはないから。それは、ジェフ・ベゾスやマーム・ザッカーバーグを真似ても、もうAmazonやFacebookを創業できないのと同じことである。

ブログ運営のノウハウ本であれば、PVアップのためにはコグレマサト&するぷによる『プロ・ブロガーの必ず結果が出るアクセスアップテクニック100』、マネタイズのためには染谷昌利による『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』、ブログの文章の書き方ならイケダハヤトによる「武器としての書く技術」の方が何倍も役に立つ。

だからといって『「Chikirinの日記」の育て方』がブログ運営の役に立たないかというと、まったくそんなことはない。

ブログ運営のテクニックではなく、<個人メディアを運営するための本質>とはなにか、という視点で読めば、これ以上の本は他にはないのではないだろうか?

ちきりんは「Chikirinの日記」を<価値あるメディア>に育てるということを目標にしている。ちきりんが言う<価値あるメディア>とは

読者ができるだけ似通っているメディア、なんらかの共通点を以て、読者が絞り込まれているメディア、という意味です。

である。

<価値あるメディア>に育てるということに対して、ちきりんの判断にはブレがない。つまり、その目標に合致しない行動は一切取らないということだ。

たとえば、「ブログでのマネタイズは不要なので広告は目立たないようにする」「読んで欲しい人を増やせないなら、著名なネットメディアであっても記事は書かない」「書籍の出版でさえ、ブログに新たしい読者(ブログを読んで欲しい読者)を増やすためのもの」と一貫している。

我々ブログ運営者が学ばねばならないのは、こういったブログに対する姿勢ではないだろうか?

「PVを増やしてマネタイズする」「パーソナルブランディングを確立する」「出版のための足がかりとする」など、ブログには様ざなま目的がある。その目的を達成するために必要なことは徹底してやる、必要でないことやマイナス要因になることは絶対にやらない、という姿勢こそこの本から学ぶことである。

そういう意味で、この本は「Chikirinの日記」のファンだけではなく、ブログ運営者こそが読む本であると考えるのである。

きょうの雑録

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