稼げる文章の書き方を学ぶー『不良のための文章術』 by 永江 朗

ブログで本を紹介したい、グルメの記事を書きたい、旅行の記事を書きたい、そして文章でお金を稼ぎたい、という人にうってつけの本を紹介したい。

ただし絶版なのでお買い求めはお早めに!

2013 11 19 23 53 03

本書で<不良>というのは、<プロ>のことだ。なぜ<プロ>が不良なのだろうか?

たとえば自動車の運転。「教習所」で習う運転は、路上で事故を起こさない、人に迷惑をかけないという正しい運転だ。しかしそのような運転では、レースで勝つことはできない。レースで勝つ運転というのは、急ブレーキ、急加速、幅寄せ、危険な追い越しなど反教習所的な運転である。

つまり、「教習所」的な正しくて美しい日本語で勝てない。勝てる(お金を稼ぐことが出来る)文章というのは、反「教習所」的な文章、<不良>な文章ということだ。

美しく正しい文章なんて、退屈で眠たくなるだけです。そんなものはシロウトにまかせておけばいい。プロは客を退屈させてはいけません。客を眠らせてはいけません。良識ある人は顔をしかめるかもしれませんが、しかし、それでいいのです。プロの文章は顰蹙(ひんしゅく)をかってナンボ、嗤われ、嘲られてこそ華というものです。

と著者の永江は「まえがき」で言い切っている。

「自己表現のため」に文章を書くという人は、読者の迷惑になるからこっそり日記でも書いておけ!とも言っている。

ほんとに手厳しい。昔に書いたブログの記事を思い出して冷や汗が出てくる。

永江が掲げる<不良(プロ)>の文章を書くための条件は、

  • 文章は表現ではない。文章の主体は読み手側にある。
  • 学校で習ったことは、すべて忘れる。

の2つ。

この2つの条件をベースに、プロだったらどのように書くべきか、という解説付きの事例が豊富に掲載されているのが本書の特長である。

事例の多くはブロガーに参考になることが多い。たとえば、

  • 本を紹介するための五つの鉄則
  • 「むずかしい本」を紹介するには
  • 実用書紹介のコツは?
  • 「まずい店」をどう紹介するか
  • B級グルメ「とんかつ屋」を書く
  • A級グルメ「オーベルジュ」を書く
  • 町歩き記事を書く
  • コラム・エッセイを書く

などなど、即効性が高いアドバイスがてんこ盛りになっている。

この記事を書くにあたって、もちろん上記の「実用書紹介のコツは?」を参考にしたのだが、そのコツを一点だけ上げておくと、それは

「どのようにしてこの本に出会ったのか」とか「なぜこの本を取り上げるのか」から書き始めるのは有効だが、「(私が)読んだこの本」ではなく「(この本を)読んだ私」について書いて延々と書いてはいけないということ。

つまり主役は本であって、私ではないということだ。

ここでも、昔に書いたそのような本の紹介記事を思い出して、またもや冷や汗モノだ。(記事を探しちゃ嫌ですよ)

きょうの雑録!

これほどいい本なのになぜか絶版になっている。
Amazonで調べたところ、古書店での取り扱いがまだあるようなので、興味がある人はぜひ古書で買っていただきたい。(僕もAmazonで買いました)

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