人にモノゴトを頼むには、IfとLet’sを使えばいい〜『なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?』堀田 秀吾(著)

仕事でもプライベートでも、人にモノゴトを依頼することは多い。

そんなとき、どんな言い方をすれば、頼みを聞いてもらえるのでしょうか?

なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?仕事をうまく進めるには、コミュニケーションが大切だと言われている。

「新入社員にどのようなスキルを求めますか?」というアンケートの第1位も、コミュニケーションスキルとなっている(第2位は一般常識、第3位は敬語などの正しい日本語)。

新入社員が身につけるべきスキル、1位は「コミュニケーション能力」[英会話のGaba調べ] – ライブドアニュース

「人に頼み事を聞いてもらう」というのも、そのコミュニケーションスキルのひとつだ。

僕も仕事を進めるときに、多くの人にお願いを聞いてもらっている。

取引先のお客さま、仕入先や協力会社、上司、部下、同僚などなどなど。

本当に多くの人たちだ。

そんなときに、どうすればスムーズに依頼を聞いてもらえるだろうか?

本書『なぜ、あの人の頼みは聞いてしまうのか?』には、企業に勤めてチームで働く人にはもちろんのこと、フリーで働く人にも必要な「人に依頼を聞いてもらう方法」について書かれている。

その中で、簡単に取り組むことができる、3つの方法について紹介しよう!

Ifを使って依頼する

人は、好きなときにテレビを見て、本を読んで、食べて、寝て……といった具合に、もともと自分の意志で自由に行動できる、自由でいたいという要求があります。その自由を制限されるようなことばや行動に対して、人は反発心を抱きます。そしてその自由を取り戻そうという行動に出ます。これを、「心理的リアクタンス」と言います。

命令文で「やって!」というより、疑問文で「やってもらえる?」と依頼した方が受け入れてもらいやすいというのは、感覚的に理解できると思う。

ではなぜ疑問文の方が命令文より受け入れやすいかというと、疑問文は相手にとって自由を奪いにくい言い方だからだ。

命令文は、相手に選択肢がない「自由度ゼロ」の言い方だだが、疑問文は「はい・いいえ」が選べる「自由度が高い」言い方なのだ。

上司や顧客から「やってもらえる?」と疑問文で依頼されても「いいえ 」とは云えないのだが、それでも「心理的リアクタンス」が起きづらい言い方をされた方が、気持ちよく依頼ごとを聞き入れることができるのではないだろうか?

疑問文で依頼するという方法は、日本語だけではなく英語圏でも有効なのが面白いと思う。

たとえば、

  1. Open the window.
  2. Can you open the window?
  3. I wander if you can open the window.

この3つの文章を比べると、3番が一番丁寧な言い方になる。

また、一番丁寧な言い方が、一番長い文章になるという特徴もある。

Let’sを使って依頼する

人はできるだけ自由でいたいという要求がありますから、Let’sの形、すなわち「(一緒に)〜しましょう」の形で言われると、他のメンバーにも責任が分散することによって自分の自由が高くなるので、お願いを受け入れやすくなります。

自分は安全なところにいて、「行け!行け!」と掛け声をかけるより、部隊の先頭に立って「行くぞ!」と云う方が依頼を受け入れてもらいやすい。

Let’sには、依頼した人がリーダーとなってチームを引っ張っていくイメージがある。

リーダーとなってチームを引っ張っていく、言い換えると「リーダーが責任を持つ」というLet’sを使った依頼は、とても効果的な依頼の方法なのだ。

コードスイッチング

2つ以上の言葉を話すバイリンガルたちが、言葉の切り替えを行うことを<コード・スイッチング>と呼びますが、東教授は、この考え方を少々広げて、方言と標準語などの切り替えなどを含めて「コード・スイッチング」と呼んでいます。そして、この切替をうまく使いこなすと、人の心に響くというのです。

元宮崎知事の東国原さんが政治演説の中で、「どげんかせんないなん」と方言で呼びかけることで、県民の心を掴んだというのは有名な話だ。

これは、一般的に標準語で行なう政治演説に、方言を取り入れるという<コード・スイッチング>も手法を使ったものだ。

また、「です・ます」の丁寧な言葉で話していた女の子が、突然タメ口を使ったり、男言葉を使ったるするのを聞いて「ドキッ」としたことはないだろうか?

これも、丁寧語の中に「タメ口」や「男言葉」を挟み込む<コード・スイッチング>の手法だ。(この場合、女の子が計算でやっているのか、天然でやっているのかは僕には分からないけど…)

これを仕事に応用すると、商談前の雑談ではフレンドリーな話し方をしておいて、商談に入るタイミングで、丁寧な話し方に切り替えるという方法がある。

商談に入るタイミングで、丁寧な話し方に切り替えることで、仕事に対する真剣度合いを相手に使えることができる。

<コード・スイッチング>を使うと、言葉が切り替わるところに相手の注目を得ることができるので、注目してもらいたいタイミングで使うのがコツとなる。

おわりに

「if」「Let’s」「コード・スイッチング」の方法を使っていない人は、ぜひ使ってみてください。

今まで無意識に使っていた人は、なぜそれらの方法が効果的なのが分かれば、より理効果的に使えるようになると思います。

「人に依頼を聞いてもらう」というのは、仕事をする上で一番大事なことです。

ちょっとした言い方の工夫で、仕事がスムーズに進むようになるといいですね。

 

貴重な時間を割いて読んでいただき、ありがとうございました!

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