ソーシャルメディアを使って人生を劇的に変える方法〜『ソーシャルメディアを武器にするための10ヶ条』by 徳本昌大+高橋暁子

『ソーシャルおじさんズ』で有名な徳本昌大さんと、元教員でありながらソーシャルメディアの第一人者として20冊もの本を出版されている高橋暁子さんの共著。

普通の人生を劇的に変えるためのソーシャルメディアの活用法が、惜しみもなく書かれているこの本は、なにかをなしたい人にこそ読んでもらいたい。

ソーシャルメディアを武器にするための10ヶ条

Facebook、Twitter、Google+を使って、平凡な人生を刺激的な人生に変えることができればこんなに素晴らしいことはない。

日本のソーシャルメディアの草分けであるミクシイが始まったときに既に40歳だった徳本さん。

ネットでデビューするには少し遅いオジサン世代。

しかし徳本さんはそのオジサンを武器にして、コミュニティ「ソーシャルおじさんズ」を結成し、ネットとリアルの両面で人々を巻き込み活躍の場を広げている。

高橋さんは元教員でITとはまったく無縁。

それでもお子さんが小さい頃からソーシャルメディアに取り組み、いまではソーシャルメディアの第一人者として広く活躍されている。

なぜこのような普通の人が激変に人生を変化させ、活躍することができるようになったのか?

ソーシャルメディアをどのように活用すれば、この人たちのような魅力的な人生を歩むことができるのか?

少しでもヒントになることが書かれていればと思いこの本を手に取った。

ではさっそく紹介したい。

専門家になる方法

「あなたは何の専門家ですか?」と言われたら、何とかと答えるだろうか? この問には、誰でも少し腰が引ける。「自分なんてそんなに偉くないし、専門性も大したものじゃないし……」と思うかもしれない。 私も同じだ。もちろん、今なら専門性についてはっきりと答えられる。しかしかつては、周囲の人がみんな自分よりものを知っているように見えて、「自分には専門性がない」と思っていた。いや、正確には「自分の専門性なんて大した価値がない」と思っていたのだ。

セルフブランディングを強化するには、専門性が大切だと言われているが、多くの人が自分の専門性について悩んでいると思う。

僕もそのひとり。

でもこの文章を読んで多くの人が安心したのではないだろうか?

書かれたのは、高橋暁子さん。

今ではソーシャルメディアの専門家と言われている人だ。

そのような人でも、最初は自分の専門性に自信が持てなかったのだ。

では、高橋さんはどうやって自分の専門性を確立したのか。

高橋さんは、小学校教員という「教育家の専門家」をベースに「ソーシャルメディアの 専門家」を組み合わせて専門性を確立した。

「教育家の専門家」や「ソーシャルメディアの専門家」は、高橋さん以上の人が数多くいる。

しかし両方の分野を理解している専門家というのはほとんどいない。

「教員」という狭い範囲での知識しか持ち合わせていなかったが、それにソーシャルメディアの知識を付加することで、ほかの人が追随する事ができない専門性を獲得することができたのだ。

つまり、専門性を確立するコツは、自分の中にあるできるだけレアな知識や経験を探り出し、それを2つ以上組み合わせればいいのだ。

たとえば、「営業」と「IT」、「教育」と「アート」、「プログラミング」と「デザイン」など。

様々なパターンが考えられる。

専門性を確立するための「レアな知識や経験」は、今の仕事から見つけなくてもいい。

学生時代に取り組んだことや学んだこと、もちろん趣味でも構わない。

いちど時間を取って、過去の経験を洗いなおして見てはどうだろうか?

自分自身でわからなければ、周りの人に「自分の専門性」を聞いてみるのも効果的な方法だ。

自分では気づいていないけど、他人にはわかっていることがあるかもしれない。

最強のアウトプットのツールはブログである

「向上したい」「成長したい」と思ったときにまずしたくなるのが「インプット」だろう。しかし、成長したいなら「アウトプット」しなければならない。 インプットはお手軽だ。おそれを抱く人は、傷つかない道を選ぶ。「インプット」で傷つくことはない。インプットは受け身で済むし、満足度も高いし、安全だ。でも、「アウトプット」はそうはいかない。面倒だし、苦しいし、おまけに傷付けられることや恥ずかしい目に遭うことだってある。

アウトプットすることで、知識が増え理解が高まる。

「なにごとも見逃さない」というインプット能力や文章力も高まる。

そのうえ、多くの人の目にとまるようにもなる。

アウトプットには、FacebookやTwitterを使ってもいいが、最強のアウトプットツールはブロクだ。

FacebookやTwitterはスピード感があるし、「いいね!」や「リツイート」などの情報を拡散する仕組みも備えている。

しかしこれらのツールは、「いいね!」や「リツイート」されなければ、フォローしている人にしか見てもらえない。

それにアウトプットしたコンテンツは蓄積されない。

その点、ブログは過去に書いた記事でも詮索エンジンで引っかかる蓄積型のツールなのである。

蓄積されたコンテンツは信頼でもある。

数件しか記事はないブログより週百件の記事があるブログの方が信頼度が高い。

だからブログは書き続けなければならない。

書き続けることで記事が溜まり多くの人の目に触れるとともに、信頼も蓄積されていくのだ。

会社の肩書きがまったく使えないネットの世界では、このような個人の信頼というのは何ごとにも代えられないのである。

「ブリッジ」とコミュニティを大切にする

あなたのまわりにも、顔が広くて連絡係やイベントの幹事などを進んで引き受けてくれる貴重な存在がいるだろう。その人が主催してくれることで、放っておいたら切れてしまうメンバー同士がつながり、緩いコミュニティを作っていることがある。そのような存在を、「ブリッジ」と呼ぶ。(略)「ブリッジ」となる人との絆は大切にすること。ブリッジがつなぎ留めてくれるコミュニティとの関係も大切に保つこと。

『チャンスは人からもたらされる』ということを心に止めておかなければならない。

米国のある調査によると、56パーセントの人が人とのつながりで仕事を見つけている。

しかもその人との関係は、84パーセントが「薄いつながり」だという。

「濃い人との繋がり」で仕事を見つけたのは、たったの16パーセントなのだ。

この弱いつながりの人達からの強い支援のことを『弱い紐帯の強さ』と呼ぶ。

あなたにチャンスをもたらす『弱い紐帯の強さ』の中心に位置しているのが「ブリッジ」となる人なのである。

そしてこの『弱い紐帯の強さ』を維持するのに有効なのがソーシャルメディアというわけだ。

常にリアルで合うことができない人との関係を維持するために、ソーシャルメディアを活用するのである。

もちろんソーシャルメディアに頼っているだけではいけない。

定期的に出会う機会を積極的につくり、その合間を埋めるのがソーシャルメディアなのだ。

おわりに

この本には、著者の徳本さんと高橋さん以外に、ブログで活躍されている人々がコラムを寄稿されている。

松村太郎さん、コグレマサトさん、長島大希さん、斉藤洋子さん、上原誠司さん、小川晋平さん、高木芳樹さん、山田トモミさん、しゅうまいさん、いしたにまさきさん、など知っている人も多いのではないだろうか?

それぞれ特徴的なコラムてどれも参考になる。

この本は、徳本さんと高橋さんの実際の経験と知識に裏打ちされたSNS活用のノウハウが10か条にまとめられ、平易な文章で語らえている。

基本的な事柄から、少し気合を入れて取り組まないといけないことなであるが、現在リアルに成功した人からのアドバイスなので、今現在のネタとしてストンと頭に入ってくる。

このようなネットに関する情報はすぐに陳腐化するので、古くから活躍している人の体験談ではないということに、本書の価値はあるのだと思う。

SNSやブログをもっと戦略的に使って、人生を劇的に変えたい人におすすめの本です。

ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 (マイナビ新書)

ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 (マイナビ新書)

  • 作者:徳本 昌大,高橋 暁子
  • 出版社:マイナビ
  • 発売日: 2014-03-25
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